
独自に採集した語を収録していますので、四分の一ほどの語は「柳井の方言(柳井図書館叢書)」や「柳井市史」にも収録されていません。
おもな地名や、動植物なども収録しました。
解釈には、「柳井の方言(柳井図書館叢書)」および「柳井市史」を参考にしました。
新たに採集するたびに随時更新します。
| (品詞)【漢字表記】意。「同義の方言・類語」(──用例)[分野] ※注釈 | アクセント | 図版 ポインターをおくと拡大します |
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| ああた | (代)【貴方】あなた。「あんた」よりやや丁寧。 | ||
| ああぬく (あおぬく) |
【仰ぬく】(自五) 仰向く。天を仰ぐ。 「期待外れ」の意にも用いられるが、これは期待が外れて天を仰ぐさまから転用されるようになったものと思われる。 |
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| ああぬけ | 【仰ぬけ】仰向け。人が顔や全身を上に向けたさま。物が逆さまに引っくり返ったさま。(車が──になっちょる)=自動車が(事故などで)引っくり返っている。 | ||
| あいのうら | [地]【相の浦】室津半島の阿月にある地名。 | ||
| あおじ | 青あざ。打身のために内出血して出来る青黒い痣。 →黒じ。 | ||
| あがあな (あげえな) (あんとうな) (あねえな) |
(連体)あんな。あのような。 ⇒こがあな・そがあな・どがあな | ||
| あかい | 【明い】(形)明るい。 ※aiはa:と発音することが多く 「あかあ」とも言う。 |
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| あかこやま | [地]【赤子山】余田地区の山。標高230.6メートル。南側は田布施・平生に接する。「きつね伝説」が残る。 「あかごやま」とも。 | ||
| あかまつ | [魚]オイカワ。コイ科の淡水魚。体長15cm。別名ハヤ。 ※オイカワのうち、産卵期に腹に赤い婚姻色が表れたものをいう。 | ||
| あぐ (あく) |
【飽ぐ】(自四)飽きる。 | ||
| あげえな (あがあな) |
(連体)あんな。あのような。 ⇒こげえな・そげえな・どげえな | ||
| あさっぱち | 【朝っぱち】早朝。 | ||
| あしたり | 【明日り】明日。 | ||
| あずる | 【足摺る】(自五)困る。困ってもがく。 | ||
| あつき | 【阿月】[地名]室津半島の先端部の旧阿月村。昭和31年に柳井市と合併した。地名は般若姫伝説に由来すると伝えられる。 | ||
| あっぱい | [幼]赤い。美しい。 ※形容詞だが幼児語なので、この語のあとに名詞が続くことはほとんどない。 |
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| あてっぽう (あてっぽし) |
【当てっぽう】当て推量。あてずっぽう。 | ||
| あにいさあ | 【兄様】兄さん。年長の親しい男子。 | ||
| あねえさあ | 【姉様】姉さん。年長の親しい女子。妻女。「あねはん」とも。 | ||
| あねえな (あがあな) |
(連体)あんな。あのような。 ⇒こねえな・そねえな・どねえな | ||
| あねはん | 姉さん。「あねえさあ」とも。 | ||
| あゆみ | 【歩み】溝や舟と舟とを渡す歩み板。 | ||
| あらびる | (他上一)@子供などが騒ぐ。「つばえる」とも。Aあばれる | ||
| あらましい | (形)【荒ましい・粗ましい】荒々しい。粗雑な。 | ||
| ありこ | [虫]アリ。 | ||
| あんた | (代)貴方。あなた。 | ||
| あんとうな (あがあな) |
(連体)あんな。あのような。 ⇒こんとうな・そんとうな・どんとうな | ||
| あんな | (代)あいつ。 ⇔こんな ※「そんな」は稀に耳にするが「どんな」は聞いたことがない。「どいつ」と言う。 | ||
| あんに | あそこに。 ⇒こんに・そんに ※「どんに」は言わない。 | ||
| あんぷな | (連体)不安な。危険な。 | ||
| あんぽ | 【穴んぽ】穴。 | ||
| い | (格助)に。へ。動作の方向を表す。「学校─行く」 ※標準語における格助詞の「に」と「へ」は、この地方では厳密に区別されることは少ない。 | ||
| い | (終助)よ。意志・感情・判断・意見などを強く相手に押し付けようとする気持ちを表す。(引用「新明解」) (行こう─・違う─・また来る─) [終助詞の「ね」を付けることで、同意を求める気持ちを表すしたり、感情などをさらに強く訴えたりする] (行こういね・違ういね) |
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| い | なさい。 下一活用以外の動詞の連用形に付いて、そうするよう指示することを表わす。(走り──・読み──・来──) ※下一活用動詞には「え」が付く。例外として、「駆ける」のように標準語形が下一活用で方言形が五段活用となるものは、標準語形に準じて「え」が付く。(駆け──) (類)「んさい」 |
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| いがい | (形)いがらっぽい。(喉が──・背中が──) | ||
| いがいが | 草木などのトゲ。毬。 | ||
| いがく | (他五)湯がく。茹でる。(タコを──) | ||
| いかち | 【伊陸】[地名]市北部に位置する。旧伊陸村。 | ||
| いかちうま | 【伊陸馬】出だしが速いさま。はじめは勢いがいいが、すぐに息切れしてしまうさま、またはそういう人。 | ||
| いがむ | (自五)【歪む】ゆがむ。曲がる。 | ||
| いがめる | (他五)【歪める】ゆがめる。まげる。 | ||
| いがらい (いがらあ) |
(形)いがらっぽい。「えがらい」とも。 | ||
| いがる | (自五)叫ぶ。がなる。がなりたてる。 〈類〉「おらぶ」「たける」 | ||
| いぎ | 魚の小骨 | ||
| いぎ | [植]サルトリイバラ。「いぎのは」「ぼたんば」とも。 ※「ぼたんもち」を包む葉。 | ||
| いきし (いきしな) |
【往きし・行きし】往復のうちの「行き」。行く途中。 ⇔「帰りし」 | ||
| いきしもどりし | 行ったり帰ったり。 | ||
| いける | (他下一)できる。可能だ。 ⇔やれん | ||
| いごかす | (他五)【動かす】動かす。 | ||
| いごく | (自五)【動く】動く。 (いごきもすごきもせん)=微動だにしない。 | ||
| いたしい | (形)難しい。苦しい。荒々しい。 | ||
| いついき | (副)いつも。始終。 | ||
| いっそ (いっそう) |
(副)全く。まるで。一向に。 ※下に否定語の「ない」「ぬ(ん)」を伴う。「──いけん・──見えん」 | ||
| いっちょうらい | 【一張羅】最上等の衣服。一張羅。 | ||
| いってかえる | (他五)【行ってかえる】行ってくる。 [挨拶]「行ってかえります」行ってきます。 ※広島方言。 | ||
| いっぱらあ | 一般。一帯。 「いっぱら」とも。 | ||
| いつもかつも | (副)常に。「いつも」の強調表現。 | ||
| いで (いぜ) |
堰(せき)。用水路。小溝。 | ||
| いなげな | (連体)【異なげな】変な。怪しげな。 | ||
| いぬ | (自ナ)【往ぬ】帰る。去る。 ※古語の「往ぬ」から。 | ||
| いぬる | (動)【往ぬる】帰る。去る。 | ||
| いびしい (いびせえ) |
(形)汚い。気味が悪い。 | ||
| いびる | (他五)@食物を油で炒める。 ただし、「いびり物」や「野菜いびり」などとは使わない。「けつる」とも。 Aいじめる | ||
| いほのしょう | [地]【伊保庄】室津半島の旧伊保庄村。昭和31年に柳井市と合併した。地元では「よのしょう」「ようのしょう」と発音する。 | ||
| いら | せっかち。また、その人。 | ||
| いらう | いじる。触る。手を加える。「いろう」とも。愛知以西、近畿、中国、四国の方言。 「家を──」改築する。 | ||
| いらかす | (他五)乾かす。 | ||
| いらく | (自五)乾く。 | ||
| いんにゃ | 否。いいえ。「うんにゃ」とも。 | ||
| うぐし | おし。唖者。 | ||
| うしんだや | 【牛んだや】牛小屋。牛の小屋。 ⇒「だや」小屋 | ||
| うち | (代)わたし。おもに女性が用いる。北陸や関西以西の方言。ただし、関西とはイントネーションが異なる。 | ||
| うべる (うめる) |
(他下一)水を入れて湯などの温度を下げる。水で薄める。 | ||
| うまんだや | 【馬んだや】馬の小屋。馬小屋。 ⇒「だや」小屋 | ||
| うみる | 餅米などが蒸しあがる。 | ||
| うむ | (自五)【倦む】トランプなどのゲームで手詰まりになること。 | ||
| うむす | (他五)【蒸す】食物などを蒸す。ふかす。「ご飯を──・イモを──」 (自五)蒸し暑いさま。 |
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| うんにゃ | 否。いいえ。「いんにゃ」とも。 | ||
| え | なさい。下一活用の動詞に付いて、そうするよう指示することを表わす。(教え──・食べ──・) ※上一活用動詞には「い」が付く。 | ||
| ええ | (形)【良え】@良い。 Aいらない。これで十分だ、後は必要がない。「はあ、飯は──」 | ||
| ええ | 下に否定語を伴って不可能をあらわす。(──やらん・──読まん)「よう」とも。 | ||
| ええくそ (えくそ) |
(感)失敗したときや思いどおりにいかないときの感嘆詞。 | ||
| ええころはちべえ | いいかげん。 | ||
| ええし | 【良え衆】@財産家。A紳士。B良家の人。「し」は衆。人。軽い親愛の言葉。 ⇒(男し・女し・大人し・子供し・旦那し・若あし=若いし) | ||
| えき | 【浴】谷間の狭いところ。 | ||
| えきだ | 【浴】谷間の田(西中国域方言) | ||
| えずい | (形)賢い。 ※転じて、冷たい、意地悪なの意に用いられることも。 | ||
| えっと | たくさん。甚だ。 | ||
| えらい | (形)はなはだ。過労で苦しい。「えらあ」とも。 | ||
| えんこ (えんこう) |
【猿猴】架空の動物で河童に似ているといわれる。海や池などに棲み、人を水に引っぱり込む。言い伝えは市内各地にあり、猫に似ているという地域もある。「えんこう」とも。 | ||
| えんこはだ | お金のたまらない人、お金が身につかない人のこと。(新庄地区では、えんこは金物を嫌うと伝えられることから) | ||
| おいい | (形)【多い】おおい。 県西部などでは「おおいい」とも。 | ||
| おいこ | 【負子】背負子。木またはワラ製の背負い具。 | ||
| おいでる | いらっしゃる。「居る・行く・来る」の尊敬動詞。 ※日積・伊陸地区〜由宇・岩国にかけてよく使われるが、伊保庄など半島部ではあまり聞かない。 ※観光キャンペーンで知られるようになった「おいでませ」は山口県中西部の方言で、東部地方では使わない。ただし、歓迎の挨拶として「(よう)おいでました」は用いる。 |
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| おう | (他五)【覆う・被う・蓋う】布などで覆う。蓋を閉める。「蓋を──」 | ||
| おおくじ | ひどく叱ること。 ※叱られる場合にも用いる(──をくる) 「おおしかられ」 | ||
| おおけえ | (形)【大けえ】大きい。 ⇔こまい | ||
| おおけな | (連体)【大けな】大きな。 | ||
| おおざと | [地]【大里】日積地区の地名。大里小学校は廃校となっている。 | ||
| おおしま | [地]【大島】@周防大島町全般。A屋代島。B旧大島町。 | ![]() |
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| おおち | (代)お前。 ※「ああた」「あんた」よりもぞんざいな呼び方。 | ||
| おおばたけ | [地]【大畠】旧大畠町。旧大畠町大畠地区。平成17年に柳井市と合併した。旧大畠町は、大畠・神代・遠崎の3地区からなる。現在は柳井市大畠。 | ![]() |
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| おおまち | 大きな田。 ⇔こまち | ||
| おかあ | 【お母】母。 | ||
| おかい (おかいさん) |
【お粥】お粥。(しらかい)白粥・(ちゃがい)茶粥・(いもがい)芋粥など。 茶粥は、伊陸地区や周防大島の代表的な郷土料理。 |
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| おかか | 母。妻女。 | ||
| おごる | (自五)殖える。水などが増す。 | ||
| おせ | 大人。 | ||
| おだいしさあ | 【お大師さあ】真言宗金剛寺。3月21日に金剛寺で開かれる縁日。 | ||
| おっぱ | [幼]おんぶ。 | ||
| おっぱち (おばち) |
【尾っぱち】魚の尾びれ。 | ||
| おとう | 【お父】父。 | ||
| おとこし | 男の人。男衆。 | ||
| おとどい | 兄弟。姉妹。 | ||
| おとどし | 【一昨年】おととし。 | ||
| おとろしい | (形)【恐ろしい】おそろしい。 | ||
| おとんぼ (おとんぼう) |
末っ子。「おとご」とも。 | ||
| おなごし | 女中。女の人。妻女。 | ||
| おなし | 【同し】同じ。 | ||
| おびく | (他五)@からかう。(類)「かしらう」 Aののしる。 | ||
| おぼえん | 【覚えん】覚えていない。 ※「ええ──」は、「覚えることができない」の意、「よう──」は、「よく覚えていない」の意。 | ||
| おらぶ | (他五)叫ぶ。大きな声を出す。 (類)「いがる」「たける」 | ||
| おわえる | (他下一)【追わえる】追う。追いかける。 「おわえごう」追いかけっこ。鬼ごっこ。 | ||
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