独自に採集した言葉を掲載しています。解釈には、「柳井の方言(柳井図書館叢書)」「柳井市史」「聞き書・山口の食事」などを参考にしました。


新たな語を採集するたびに随時更新します。

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は (2007.3/27更新) (品詞)【漢字表記】意。「同義の方言・類語」(──用例)[分野] ※注釈 アクセント 図版
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はあ (副)@もう。現在、その状態や時期になっていることを示す。(今からじゃあ──遅いいね) (──これ以上は食べられん)
ばあさあ 祖母。老人(女)の敬称。ばあさん。ばあさま。
はい [虫]【蝿】ハエ。
はいたな [植]イタドリ。タデ科。若い茎は食べられる。別名スカンポ。伊保庄・平郡などでは「サイタナ」とも。
はえる (他下一)容器に水などを入れる。注ぐ。(コップにお茶を──)
はがいい
(はがいたらしい)
(形)@腹が立ってくやしい。  A歯がゆい。
はかさあ 【墓さあ】墓。 ※「さあ」は敬称。
はげ [魚]カワハギ。ウマヅラハギ。平たい近海魚。口は小さく、下あごが出張っている。食用。カワハギ科。
ばさら [地]【馬皿】旧柳井町北部の地域。柳北地区。(上馬皿・中馬皿・下馬皿)
はさる (自五)【挟る】物が挟まる。 (歯に食べた物が──) ※標準語と違い、人間関係など対立する両者に挟まる場合には用いない。
はしかいい (形)@気性が烈しい。 A痛がゆい。
はしから (副)次々に。どんどん。
はしらかす (他五)走らす。
はしる 激痛がする。うずく。(昨夜は歯が──・て眠れんかった)
はす [植・食]【蓮】レンコン。 ※関東などでハスと言えば葉や花を指すが、この地方ではレンコンを指す場合が多い。
はせる (他下一)挟む。隙間などに挟み込む。
はだけ 【裸】はだか。
はちわれる (自下一)果物などが熟して割れること。(クリの実が──)
はったいこ 【はったい粉】大麦などを煎って粉にしたもの。熱い湯で溶いて食べる。  ※近畿以西の方言。
ぱっちん メンコ。ボール紙などを小さく丸や長方形に切った子供のおもちゃ。地面に置いた相手の「ぱっちん」に自分のをぶつけて裏返らせると勝って相手のを取る。
はな @初め。A岬。B先端。
はなえる (他下一)@始める。A準備する。
はなわる (自五)始まる。
はばしい (形)烈しい。
はぶ 歯茎。
はぶてる (他下一)ふくれっつらをする。腹を立てる。
はみ [生]マムシ。毒ヘビ。
はように 早く(形動連用形)+に(格助)【早うに】 ゆうに。十分に余裕が有ることを表わす。らくらく。 (ごんごなお金を持っちょってじゃが、そりゃあ100万円は──あるけえ。)
ばらく (他五)ばらまく。
ばらける (自下一)@散らばる。ばらばらになる。 A小雨がにわかに降る。
はらんきょう [植]【西洋杏】西洋スモモ。
ばる (他五)小便をする。
はるた 一毛作の湿田。休耕にして春に耕す田。「ふけた」とも。
ばんげ 【晩気】@夕方。A夜。晩。
ひ
ひいさ
(ひいさに・ひさに)
長い間。久しいこと。
びいたれ
(びったれ)
泣き虫。「びんたれ」とも。 [類]「泣きびい」
ひいまご
(ひゅうまご)
【曾孫】ひ孫。 ※西日本方言。
ひーる [生]【蛭】ヒル。田などに棲み人や動物の血を吸う。
ひがら
(ひんがら)
やぶにらみ。斜視。
ひく (他五)敷く。(布団を──)
ひこじる
(ひこずる)
(他五)引きずる。
ひたる (自五)紛失する。
びっしゃ
(びっしょ)
@びっしょり。ずぶ濡れの様。 A失態をおかして取り返しのつかないさま。
びったれ @不潔なさま。また、その人。A不精なさま。また、その人。 .
ひっつきもっつき くっついてまとわりつくさま。
ぴっとこ (擬態)@跳ねるさまを表わす。(道路でカエルが──、──跳ねよった)
A水などが滴るさまを表わす。(そこに雨漏りが──、──落ちよるよ)
ひっぱり 血縁。親戚。 [類]「うちわ」
ひづみ [地]【日積】日積地区。旧日積村。昭和29年に旧柳井町などと合併し柳井市となった。特産品はブドウ。
ひてえ 一日間。終日「ひてえおき」=一日おき。隔日。
ひどい (形)@怒ると怖い。気性が烈しい。(あそこの奥さんは──けえ、滅多なことは言わんことよ)  A大したものだ。(あんたぁ、岡山出身のにから「はしかいい」ちゅう言葉の意味が解るたぁ──もんじゃのう)
ひとようさ 一晩。一夜。
ひねきる (他五)@つねる。 Aひねる。
ひやぐ (自五)干上がる .
ひやけ 干ばつ。
ひやける (自下一)日照りで田んぼなどが干上がる。干からびる。「ひやけだ」
ひゃっかん もみあげ。
ひゅうまご 【曾孫】ひ孫。 .
ひら
(びら)
側。片一方。(片── ・ 右の── ・ こっち──)
ひらう (他五)【拾う】拾う。
ひる (他五)屁か大便をすること。
ひるこぐち 昼食前。
ひるのひっぱち
(ひるのひんぱち)
昼のさなか。真っ昼間。「ひんなか」とも。
びんびこ
(びんびく)
[幼]肩車。
ふ
運。巡りあわせ。
ふいきん 布きん。
ふう 風体。身なり。(──が悪い)
ふうがな (連体)一風変わったさま。(──人)
ふうがわりい 【ふうが悪い】格好が悪い。恥ずかしい。
ふけた ⇒はるた
ぶすける (自下一)@すねる。A立腹する。ぶすっとしたさま。
ぶちょう 【蔀帳・風聴】三段はめ込みの板戸。柳井津の旧大店の店先と通りを遮る。
ふとい (形)@大きい。多い。東京では「でっかい」 A満腹(腹が──)
ふれげな ぴったりしない。変な。
ぶんぶう [幼]水。風呂。
へ 
へいぐん [地]【平郡】柳井市平郡地区。平郡島。旧大島郡平郡村。昭和29年に柳井市に編入された。東西に1対の集落がある。江戸時代には「へぐり」と呼ばれ。「平群」とも記された。伝説も多く残る。
べくそ
(べくさ)
〜ばかり。〜だけ。(ちいと──のはした金)
へこ @ふんどし。A腰巻き。
へしぐ
(へしゃぐ)
(他五)潰す。
へしゃげる
(へしげる)
(自下一)押されて、つぶれる。ひしゃげる。「みしゃげる」とも。
へずる
(へつる)
(他五)@削る。減らす。 Aかすりとる。
へたら
(へえたら)
そうしたら。
へち 衣服のボタンやスナップ。
へっち 違う方向。別の所。
へともなあ 何ともないさま。へっちゃら。問題にならないさま。
へなげな つまらぬ。変な。
へねきる (他五)@ひねる。(俳句を──) Aつねる。(腕を──) 「ひねきる」とも。
へもとおらん 不器用なさま。役に立たないこと。体がいうことをきかないこと。(手が震うて糸が通らん、いっそ──でよう)
へや 分家。新宅。
へんくう 偏屈な人。
へんじょうこんごう 【遍照金剛】訳が解らないことを言うこと。くどくど言うこと。
ほ
ほいから それから。
ほいたら
(ほたら・ほうたら)
そうしたら。
ほうからがす
(ほうからかす)
(他五)【放からがす】放ってそのままにしておく。
ほうかる
(ほうくる)
(他五)【放かる】@物を投げる。A捨てる。仕事を放り出す。
ほうくりだす
ほうくりなげる (他五)放り投げる。
ほうとくない (形)@不潔な。汚い。A見苦しい。
ほうよ そうよ。
ほおたん 頬。「ほおべた」
ほおはれ
(ほおばれ)
【頬腫れ】おたふく風邪。流行性耳下腺炎
ほおべた 【頬べた】頬っぺた。
ほかす (他五)捨てる。投げ捨てる。
ほがす (他五)欠かす。穴をあける。
ほがあな
(ほがな)
@大層な。Aそんな。
ほがあに
(ほがに)
そんなに。
ほぐ
(ほぐる)
(他五)欠かす。
ぼくっとう 棒。丸太棒。
ほぐれる @立腹する。Aふてくされる。B言うことをきかない。
ほけ 湯気。
ほげ 破片。
ほげる @欠ける。壊れる。A立腹する。
ぼし 【帽子】帽子。
ほたえる @ふざけて騒ぐ。Aうろたえる。
ぼたんば [植]サルトリイバラ。またその葉。葉で、ぼた餅を包むことからこう呼ばれている。「ぼたんぐい」「イギ」とも。秋には赤い実をつけるが食べられない。 .
ぼたもち
(ぼたんもち)
[食]かしわ餅。山口・広島では柏の木が少ないためかサルトリイバラの葉で包む。
山口県内の他地域では「ほてんど餅」とも呼ばれる。
ほところ ふところ。
ほとけさあのうま [虫]ウマオイ。
ほぼら
(ほぼろ)
@手網籠。背負い具。もっこ。
ほぼらあうる
(ほぼろおうる・ほぼらあかる)
嫁が無断で里に帰ること。また、離婚して去ること。「ほぼらをうる」
ほやけ 赤いあざ。
ほろかす (他五)落とす。(声を──)
ほろける
(ぼろける)
(自下一)落ちる。(柿の実が──))
ほろせ 湿疹。
ほん (副)@どんな点から見ても疑いなくそう思われることを表わす関西方言の「ほんに」と同義。(坊は──ええ子じゃのう) A距離があまり離れていないことを表わす。(うちかたは、その角を曲がったら──そこじゃけぇ)
ほんこ [幼]良い子。
ぽんぽら
(ぽんぷら)
竹筒。筒。
ぽんぽんがし
(ぽんがし)
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