独自に採集した言葉を掲載しています。解釈には、「柳井の方言(柳井図書館叢書)」「柳井市史」「聞き書・山口の.食事」などを参考にしました。


新たに語を採集するたびに随時更新します。

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2007.7/13更新 (品詞)【漢字表記】意。「同義の方言・類語」(──用例)[分野] ※注釈 アクセント 図版
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たあ (格助)〜より。それを比較の基準とすることを表わす。(今年は去年──寒い)  標準語の「と」(格助)+「は」(格助)
だい (終助)〜よ。〜だよ。 (今日は暑うていけん──)
たいがいの
(たいがいな)
いい加減な。あきれた。
たいがたい
(たいがたあ)
【堪え難い】@有難い。A恥ずかしい。B気の毒な。
だいがら 足踏み杵。精米や餅つきに使う。
たいぎい (形)【大儀い】病気や疲労で、あるいはそのことが煩わしくてするのも嫌な様子。またその気持ち。
だいごえ 【大肥】堆肥。
だいこんすり [食]【大根すり】@大根おろし。おろしがねですりおろした大根。 Aダイコンなどをすりおろす器具。
だいしょう わずか。少しばかり。
たいたい [幼]魚。
だいどこ 台所。
たう (自五)届く。達する。(手が──)
たお 【峠】とうげ。古語「たわむ」の語幹「たわ」のなまり。
たかあるき 遠出。遠出して遊びまわること。
たきがわ [地]【滝川】大畠の神代川上流。岩尾の滝があることから呼ばれている。
たけしい (形)【猛しい】@力強い。はげしい。猛々しい。A臭いが強い。
だけやま [地]【岳山】氷室岳。伊陸地区にある山。柳井市で最も高い。標高563メートル。
たける (他五)【猛る】叫ぶ。怒鳴る。  (類)「いがる」「おらぶ」
だだあこだあ 取り散らかしているさま。(部屋の中が──じゃ)
だち 〜たて。〜してまもない。(炊き──のご飯)
たてる 戸などを締める。
たとむ (他五)【畳む】@折りたたむ。たたむ。 A家や物を処分する。
だぶ 沼。小池。「はすだぶ」レンコンを栽培する池。
たま
(たも)
小さな網。
たまがす (他五)【魂消す】驚かせる。
だまかす
(だまくらかす)
(他五)【騙かす】だます。欺く。
だや @牛や馬を飼う小屋。A納屋。(牛──・馬──)
たゆう
(たゆうさあ)
【太夫】神主。宮司。
だらしい (形)だるい。
だる (自五)@だるくなる。疲れる。(肩が──) Aたるむ。
たんびに 「度」+「(副助)に」 @〜時はいつも。〜度に。Aたびたび。何度も。
ち  タ      ト
(接助)〜て。
ちい @(副)つい。 A(感)まあ。はあ。
ちこう 【近う】近ごろ。(こんとな大雨は──近年なかった)
ちしゃもみ [食]チシャなます。山口県の代表的な郷土料理。
ちじゅう 縮れ毛。また、その人。
ちそ 【紫蘇・血蘇】しそ。赤ジソと青ジソがある。
ちちんぼ イヌビワ。クワ科。雌雄同株の常緑樹。葉や茎を折ると白い乳液が出る。イチジクに似た花のうが生ることから、別名コイチジク。雌株の花のうは黒紫色に熟し食べられる。雄株の花のうも赤くなるが食べられない。
ちっと
(ちいっと)
(副)少し。「ちびっと」とも。
ちばける (自下一)ふざける。
ちびける (自下一)ちびる。物が消耗する。すりへる。
ちびっと
(ちょびっと)
(副)少し。「ちっと」とも。
ちゃがい [食]【茶粥】茶がゆ。伊陸地区や周防大島では代表的な郷土料理。
ちゃげる 〜してあげる。「〜て」+「あげる」
ちゅうかい (副)まるで。全く。打消しの語をともなう。(──話にならん)
ちゅうに (副)@甚だ。とても。(──怒っちょる) ※打消しの語をともなう場合は「ちゅうかい」と同義に用いられることもある。 Aとうとう。(──話が破れた) Bめったに。(あの人は──家に居らんけえ) C意外に。(──良えことが続くねえ))
ちゅうれん @腰高窓。腰から上の高さにある窓。A引き窓。
ちょうの 【手斧】ちょうな。手斧。木材の荒削りなどに使う工具。
ちょる 〜ている。「て」+「いる」
ちんぐー 親友。友達。 ※韓国語に由来する。
ちんじに
(ちんじ)
【千々に】粉々に。「ちんじめちゃくちゃ」とも。(茶碗が──めげた)
つ
つい 同じ。  ⇒「まっつい」全く同じ。
つえる (自下一)【崩える】崩れる。つぶれる。「ずえる」とも。(大雨でぎしが──てから、大ごとよ)
つかあさい @〜してください。A下さい。
つかいまえ
(つかいまい)
使い道。(──が悪い))
つくねる @だらしなく積み上げる。(脱いだ服をこんとな所に──ちょかんことよ。) A手でこねて丸める。
つける (他下一)寿司を作ること。
つっぺ
(つっぺえ)
差し引きゼロ。損得なし。あいこ。
つつぼいし [地]【土穂石】古開作にある地名。一部は新庄地区。「西土穂石」
つつぼいしがわ [地]【土穂石川】余田を源流に、新庄から古開作を通って海に流れる川。1600年代初頭には海(柳井水道)だった。上流部(余田地区)では「堀川」と呼ぶ。
つなぐ (他五)米やお金を集めて回ること。 (盆踊りの寄付を──ぎに来ました。)
つばえる (他下一)子供同士がたわむれて騒ぐ。じゃれる。
つぶける (自下一)【潰ける】つぶれる。(金繰りが悪うて、とうとう──た)
つぶな [植]つばな。茅の花。「ずぼな」「ずぼうな」とも。
つみ [虫]コクゾウムシ。貯蔵米につく虫。
つめる (自下一)腹などが痛む。
つらかす (他五)【散らかす】@散らかす。 A取り乱す。
つらかる (自五)【散らかる】散らかる。
つらけかやす 「つらかす」+「(接尾)かやす」 散らかし放題のさま。
つろうて
(つれようて)
一緒に。連れ立って。
つわ [植]ツワブキ。フキに似た形の常緑多年草。葉は大きくつやがある。晩秋、長い茎に黄色い花を開く。キク科。
つんがらもんがら 仕事にまとまりがなく、中途半端なさま。
て
(接助)〜されて。軽い敬意を示す。(先生が、そねえ言う──じゃった)西中国地方方言「て語法」
であります 〜です。でございます。演説用語から。防長方言の代表のひとつ。「あ」にアクセントをおく。旧軍隊ことば。
でい
(でえ)
@〜ですか。疑問を表わす。(こりゃあ何──)
てえない
(てえなあ)
(形)【体ない】体裁が悪い。 (あんた、てえない格好しちょるねえ)
でがんす
(でがんすう)
でたがり。でしゃばり。人前に出るのが好きな人。
てご 手伝いをすること。また、その人。「てごし・てごにん」=手伝い人。
でこ @人形。A広義では人を描いた絵も含む。 (──芝居)人形劇。伊陸糸あやつりは市指定無形文化財。
でごんどう [生]スナメリ。近海に棲む小型のクジラでネズミクジラ科。
でに 【銭】お金。料金。 ※ザ行音がダ行に変化。「でん(膳)」なども。
てねる (他下一)【手練る】@束ねる。 A手で練る。(ワラを──)
でびら
(でべら)
[食]カレイを干したもの。岡山・広島・松山方言。「でんべら」とも。
てぶる
(てぶらかす)
物事を放り出す。「てびらかす」とも。 (空き缶を──っちゃあいけんよ)(仕事を──ってから)
てべす
(てびす)
(他五)平手で打つ。
てみ 竹かご。
でみ 泉。わき水。「ぜみ」とも。
でよ 〜ぞ。〜よ。〜ぞ。@強調・断定を表わす。(はあ行く──)「での」とも。 A勧誘の気持ちを示す。(遊ぼう──)
てれえぐれえ ぶらぶらするさま。
てれんぱれん とりとめもない状態。(──言いくさって)
てんくら @(副)全く。(──仕事がないのう) Aうそ。うそつき。
てんてこ @袖なしの綿入れ。ちゃんちゃんこ。A着物の短いこと。
てんぷら @[食]さつま揚げ。Aいいかげんな人。また、その人の行為。「おおてんぷら」(あんながやることは、おお──じゃけえ、まるっと信用しちゃあいけんでよ)
(終助)〜よ。〜ぞ。強調を表わす。
といや
(といの)
〜とさ。〜ということだ。
とういも [植・食]【唐芋】サツマイモ。
とうがき [植]イチジク。
とうから 早くから。
とうきび [植・食]トウモロコシ。「まんまんきび」とも。
とうなす [植・食]トマト。
とうぶら [植・食]カボチャ。「ぼうぶら」「ぼうらん」とも。上関町祝島では「とんぶら」
とおざき [地]【遠崎】旧大畠町。幕末の勤皇僧・月性が開塾した清狂草堂がある。 ※旧大畠町は神代・大畠(鳴門)・遠崎の3地区から成る。藩政時代、遠崎は唯一毛利藩の所領だった。(他は吉川藩)
どがあな
(どがいな)
どんな。どのような。
とぎ [雅]【伽】@友達。仲間。連れ。 A通夜。
どけつ
(どべ)
びり。最下位。「どんけつ」
どねえ どのように。「どねえに」とも ⇒「あねえ・こねえ・そねえ」
どべ 泥土。
どべ びり。最下位。「どんけつ」
どべた 地べた。
ども でも。
ともい 〜よ。「とみんさい」とも。 ※「(接助)〜と」+「思い」+「(終詞)い」
どやす (他五)殴り、蹴ること。
どようし
(どひょうし)
【度拍子】大変。非常に。余程。
とろさく 仕事の遅い人。「とろすけ」とも。
どろもと 【泥元】地べた。じめん。
とんぎらかす
(とぎらかす)
(他五)尖らす。
とんぎる (自五)尖る。とんがる。
とんする [幼児]@落ちる。転ぶ。A座る。「(擬態)とん」+「する」
どんとうな どんな。どのような。「どねえな」とも。 ⇒「あんとうな・こんとうな・そんとうな」
とんちゃん [食]牛の内臓などを焼いて食べる焼肉。ホルモン焼き。
どんばら 【どん腹】太鼓腹。

〈〈〈サ行へ ・ ナ行へ〉〉〉

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