独自に採集した言葉を掲載しています。解釈には、「柳井の方言(柳井図書館叢書)」「柳井市史」「聞き書・山口の食事」などを参考にしました。
新しい語句が採集できたときに更新します。

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さ (2007.4/01更新) (品詞)【漢字表記】意。「同義の方言・類語」(──用例)[分野] ※注釈 アクセント 図版
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さあ 【様】さん。さま。
さいたな
(はいたな)
[植]イタドリ。主に伊保庄・平郡地区で「さいたな」、柳井・伊陸・日積などでは「はいたな」。
さかし 【逆し】逆さま
さこ 【迫】谷。谷間。  ※「有木迫(余田地区)」「大迫(伊陸地区)」「宮ケ迫」など地名に多く使われている。  . 
ささける 木や竹の先が細かく裂ける。
さし 〜の途中。(食べ──・読み──) 「くさし」
さつま [食]
さで (副)甚だ。ひじょうに。
(──ある)非常に沢山ある。 
さで (接頭)強めの表現に用いる。(──込む)ぶち込む。 (──出す)放り出す。(──投げる)放り投げる。
さでる (他五)かき集める。
さばらい 牛の正月。旧6月、農繁期のあと、牛を海か川で洗い、泳がせ、牛にご馳走すること。「うしさばらい」
さぶい (形)【寒い】さむい。
さらばえる (他下一)【浚ばえる】かき集める。海底や川底などをさらう。(溝を──)
さんだん 【算段】@捜す。A準備。B相談。C工夫。
さんどまめ [植][食]インゲン。
さんにょう 【算用】計算。勘定。広義では計画。
さんばい [食]【三杯・三盃】レンコンを薄く輪切りにし三杯酢で味付けしたもの。カブ・ニンジン・ショウガなども入れる。正月料理の一つ。
し
人。衆。〜たち。(馬皿の──)馬皿の人。(おなご──)女子衆。
@本土(島や半島から対岸の市内を指す) A村落。Bその土地。地元。(──の人)
しあわせる (自下一)【幸せる】好都合だ。助かる。 ※標準語の「幸いだ」ではない。
じいさあ 祖父。老人(男)の敬称。
しかみ [地]【石神】大畠地区の地名。漁業が盛ん。
じげ 【地下】@地元。A集落。B郷里。田舎。C村内の組合。
しご @手入れ。後始末。(畑の──をする) A魚を捌くこと。 Bいためつける。(──をするぞ)
じご 【地子】その土地に生まれ育った人。
したみ 大ざる。「ひたみ」とも。
したる (自五)物が落ちる。  [用例]家の前にこんとな物が──っちょったが、誰んじゃろうか。
してる (他下一)【捨てる】捨てる。落とす。 [用例]そんとな大事なものをポケットに入れちょって──んことよ。
じとつく (自五)じわっと湿った感じになる。
しとる (自五)湿る。湿気る。 .
しな 〜の途中。〜時。〜ぎわ。 ※すべての動詞に付くわけではない。(行き──)(帰り──)(来──)(入り──)(出──)(寝──)(起き──)以外は耳にしたことがない。
しにくい @することが困難である。Aやりにくい。
しばく (他五)殴る。叩く。細い物で打つ。(バットで思いっきりバットで──・け)
しまらかす
(しまわかす)
@失敗する。A困らせる。
しまつ 倹約。[用例]「あの家の嫁さあは──が良えねえ」倹約家
しみる (自上一)物や地中などが凍る。 ※ほとんどの場合、水には「凍る」を用いる。アスファルトの路面は「凍る」を、土のグラウンドなどには「しみる」を用いることが多い。
(冬場は──けえ、セメントを塗らんほうが良えよ)
しもうた @失敗した。A惜しいことをした。
じゃ (助動・特殊型)だ。その事柄を肯定できるものと認める主体の判断を表わす。(明日は休み──・様子はどうじゃろう
じゃ (終助)だ。一言ひとこと、相手を説得しよう(自分の言うことを噛みしめよう)という主体の気持ちを表わす。(これは──ね・僕は──、なんとしても──、納得できなかったんじゃ」
じゃけえ だから。
しゃしゃぶ [植]アキグミ。グミ科。グイミよりやや小ぶりで、秋に赤い実をつける。実は食べられるが渋い。 →「グイミ・グイメ」
しゃんと (副)すっきり。(暑い時に冷たい水を飲むと──する・問題が片付いて──した)
じゅう 【自由】具合。 (バスの本数が少のうなったけえ、──が悪ゅうていけん)
しゅむ (自五)@染みる。A痛む。
しゅむ (他五)鼻をかむ。
じゅんぐり 順送り。順次。「せんぐり」とも。
じら わがまま。横車。またその人。  .
しらかた [地]【白潟】旧柳井町の東部に位置する。柳東地区の一部。(白潟西・白潟東)
じらす @わがままを言う。「じらをくる」とも。 A子供が泣いて言うことを聞かないこと。
じらもん わがままな人。
じるい
(じゅるい)
(形)道などがぬかるんでいるさま。
しろうしい
(しろしい)
(形)@うるさい。(子供が泣いて──)A忙しい。B億劫だ。C落ち着きがない。(あんた、──子じゃねえ)Dうっとうしい。(──天気じゃねえ)
しわい
(しゅわい)
(形)固い。(このたくあんは──のう) A性格がくどい。がめつい。B粘り強い。
しわる (自五)@痛む。(腹が──) Aたわむ。(竹が──)「ひわる」とも。
しんきな (形動・連体形)@さびしい。A退屈だ。Bじれったい。もどかしい。
しんじょう [地]【新庄】柳井市西部に位置する新庄地区。旧新庄村、昭和29年に柳井町などと合併し柳井市となった。
しんぱい 【心配】世話。手配。  [挨拶](ご──です)お世話になります。ご苦労様。
[用例]せっかく田布施の叔母さんが──してくれちゃった見合いのにから。(みかん・新版みかん/自由下僕)
す
すいい (形)酸い。
ずいとう つまみ食い。食いしん坊。
すいばり 木や竹のとげ。
ずえる (他下一)【崩える】崖などの土砂が崩れる。
すかんたらしい (形)【好かんたらしい】嫌いで不愉快だ。  ※広島方言。明治大正生まれの人からは聞いたことがないが、昭和生まれの女性は使っている。交通や通信手段が発達し交流が盛んになったためか。
ずく @〜ないまま。「ずくに・こうに」とも。(結局、何も食わん──で帰ってきた)
すぐい (形)【直ぐい】まっすぐなさま。
すくも 【粭】もみがら。
すける
(すげる)
(他下一)【助ける】@手を出して支える。(ちょっと、この柱をよう──ちょけ) A助ける。
すたる 【捨たる】紛失する。「したる」とも。
すどい (形)@ずるい。ずる賢い。A鋭い。
ずぼうな チバナ。茅(チガヤ)の花。外に出る前の花穂には甘味があり食べられる。
ずへえな (連体)だらしない。ずぼらな。
ずやける
(ずわける)
(自下一)崩れる。つぶれる。(卵が──)
ずやす (他五)崩す。つぶす。
ずる (自他五)ずれる。
標準語の「ずる」とは用法がやや異なり、両者がくい食い違うことを指す「ずれる」と同じように用いられる。(雨で試合の日程が──)
ずわた はらわた。
すわぶ
(すわぶる)
(すばぶる)
(他五)なめる。しゃぶる。(キャンディを──)  吸う。(子供が指を──)
せ
せいがない (形)張り合いがない。甲斐がない。失望した。
せく
(せつく)
(自五)腹が痛むこと。「にがる」とも
せせりご
(せりご)
【競り子】養子を迎えたあとに生まれた子。
せせる (他五)つつく。(歯を──)
せと [地]@旧大畠町神代にある地名。A瀬戸内海。B大畠の海
せど 【背戸】家の裏口。家の後ろの方。 ※標準語だが、標準語として近年ではあまり使われてないとみて収録した。
せとがい [生物]【瀬戸貝】和名イガイ。ムラサキイガイは「カラスガイ」と呼ばれている。
せばる (他五)他を押しのけて無理を通す。
せる (他五)【競る】ねたむ。(人の成功を──らんこと) 
せる (自五)狭くなる。接している。(──けぇ、入らんよ)
せわあない
(せわあなあ)
大丈夫だ。「世話」+「ない」
せんない
(せんなあ)
(形)@面倒くさい。煩わしい。Aつらい。苦しい。「えらい」とも。B気にかかる。気が気ではない。
そうかましい (形)やかましい。騒がしい。
そがあな
(そがいな)
そんな。そのような。「そねえな」とも。 ⇒あがあな・こがあな・どがあな
そげる (他下一)【削げる】木を斜めに切る。
そこすんだり その場かぎり。いい加減。
そっきょうさく 慌て者。軽率な人。
そっきょうな (形動連体形)軽率な。
そねえな そんな。そのような。「そがあな」とも。 ⇒あねえな・こねえな・どねえな
そら 【空】高いところ。丘。山の頂。高いところにある集落。 [地]伊保庄空
それべくさ
(それべくそ)
それっぽっち。たったそれだけ。「ちっとべくそ」とも。
そんとな
(そんとうな)
そんな。そのような。「そがあな」「そねえな」とも。
そんに そこに。  ⇒あんに・こんに  ※「どんに」とは言わない。
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