| 独自に採集した語を収録していますので、四分の一ほどの語は「柳井の方言(柳井図書館叢書)」や「柳井市史」にも収録されていません。 おもな地名や、動植物なども収録しました。 解釈には、「柳井の方言(柳井図書館叢書)」「柳井市史」」「聞き書・山口の食事」および各出版社の国語辞典を参考にしました。 新たな語を採集するたびに随時更新します。 |
五十音別 (2007年11月18日追加更新)
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柳井方言の成り立ち 柳井市内に住む人々が、暮らしの中で使っていることばの大半は山口弁で、広く西日本方言─西中国方言─山陽方言─山口方言の中に入り、県内では周防方言─周東方言に入る。 (中略) 柳井市は、山口県の東南部(周東地方)にあり、瀬戸内海西部域に位置する。中心部を柳井川が流れ、その沿岸低地に商都柳井津が形成された。北東部に丘陵農村地帯、西部に低地穀倉地帯。南部に半島漁村地帯。さらに南海上に離島平郡島が浮かぶ。この豊かな自然は、隣接の十町から、暮らしの言葉を伝え、根強く定着させた。 また、伊予灘や周防灘は、隣接四県(特に愛媛・大分)や北陸・大阪の言葉までも運び、港町を活気づかせた。特に広島からは陸路も経て、「来んさい、見んさい、寄りんさい」(柳井音頭)と、「きんさい」ことばを始め、数多くの方言がもたらされた。気候も温暖であり、厳しいことばは生み出されていない。 「柳井の方言(柳井図書館叢書)」より抜粋引用 |
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| ▼柳井方言の発音 柳井方言のなまりの特徴は、「ニャン、チー、チュー」と、猫とねずみの鳴き声で表わされる、山口なまりと同じである。(中略) しかし、発音はほぼ、共通語音であり、中国地方では、一番共通語に近い。たとえば、「ジ」と「ヂ」、「ズ」と「ヅ」の区別はなく、ズーズー弁ではない。 「柳井の方言(柳井図書館叢書)」より引用 母音同化がある。 (1)「赤い」(あかい)は、「akai」の[a]と[i]が同化して[a:]となり、「あかー」と発音される。 ※この母音同化は形容詞と形容詞型の助動詞「〜たい」にのみ起きるのであって、その他では同化しない。例えば、名詞の「試合」[shiai]は「しあい」であるし、「貝」[kai]は「かい」である。 (2)「悪い」(わるい)は、「warui」の[u]と[i]が同化して[i:]となり、「わりー」と発音される。 ※ただし、「悪い」以外で同化する例が見当たらない。形容詞でも「軽い」[karui]は「かるい」であり、「じるい」[jirui]は「じるい」である。 母音の変化も多い。 (1)「遊ぶ」[asobu]の[o]は[u]に変化し、「あすぶ」[asubu]となり、「大きな」[o:kina]の[i]は[e]に変化して「おおけな」[o:kena]となる。 (2)ア行五段活用でなおかつ語尾の前の母音が「ア段」の動詞に、助詞の「て」が続く場合には、語尾の前の母音が「オ」に変化する。(標準語では語尾が促音になる) 例えば、「使う」は[tukau]が「使こうて」[tukoute]となる。標準語では「使って」。 その他の例はこちら 子音の変化は特に著しい。 (1)「ザ行音」が「ダ行音」に変化。 例.「税金」→「デーキン」。「溝」→「ミド」。「混ぜる」→「マデル」 (2)「マ行音」が「バ行音」に変化。 例.「寒い」→「サブイ」 〈参考〉 「柳井の方言(柳井図書館叢書)」 |
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| ◆柳井方言のアクセント アクセントは東京式アクセントであり、東京方言に類似している。
最大の特徴は「山口式文アクセント」と呼ばれるものである。文の中で、一音節だけを高くして、あとずっと落とす下降調のものである。
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●あいさつ言葉
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■標準語と同じ語句だが、意味や用法などが異なる言葉
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▽元々は雅語・古語・老人語だったものが方言化したもの、または、標準語としては現在ではあまり使われなくなったが、柳井の方言としては比較的よく使われる言葉。
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◎資料1
ア行五段活用でなおかつ語尾の前の母音が「ア段」の動詞に、助詞の「て」が続く場合には、語尾の前の母音が「オ」に変化する例。
★印は柳井方言
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