独自に採集した言葉を掲載しています。解釈には、「柳井の方言(柳井図書館叢書)」「柳井市史」「聞き書・山口の食事」などを参考にしました。

新たに採集するたびに随時更新します。(今月収集した語は赤い文字で表記)

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2007.11/18更新 (品詞)【漢字表記】意。「同義の方言・類語」(──用例)[分野] ※注釈 アクセント 図版
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かあら 川原。
かあら 瓦。
かいさく 【開作】開発した新田。干拓地。海岸埋立地。長州藩が開拓した土地には、ほぼこの語がつけられた。市内には、古開作・中開作・宮本開作がある。
かいじる [食]【貝汁】アサリやシジミが入った味噌汁やすまし汁。
かくずし [食]【角ずし】押し寿司。木型にすし飯を詰め、味をつけた魚や卵の薄焼きを載せ、押し蓋で押し出す。岩国寿司が有名。※ばら寿司はちらし寿司のこと
かぐる (他五)引っかく。
かけぎ 【掛木】稲などを掛けて干す木。三本の木や竹の支柱で竿を支える。
竿は「なる」「よこぎ(横木)」とも。
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かける (他五)【駆ける】人や動物が、急ぎ慌てて走る。  ※標準語では下一活用だが、柳井方言ではラ行五段活用。また、標準語とほぼ同じ意味だが、接助詞の「て」と助動詞の「た」が付く場合には、「かけって」「かけった」となる。標準語の「駆け込む」「駆け回る」のように、他の動詞を伴って一語をなす場合も、「駆けり込む」「駆けり回る」となる。  
かごむ (他五)かがむ。隠れる。外出しないでいる。おじぎをする。
がしゃぐろ 草木が伸び放題のやぶ。
かしらう (他五)からかう。いじめる。
かす (他五)水などに浸す。漬ける。「大豆を一晩水に──」
かずく (他五)【被く】帽子などを被る。 ※雅語の「被く」が方言として残る。若年層ではほとんど用いない。
かた 私・あんたなどのに付いて家や家庭をあらわす。「うち──・あんた──・山本さん──」
かたぎ 樫の木。
かたぐ (他五)担ぐ。背負う。 〈類〉「かるう」
かたひら
(かたびら)
片方。片側。「ひら」は側、一方などの意。
かつえご 【餓え児】飢えた子供。欠食児童。(なんかね、その食べ方は!──みたいなじゃ)
かつえど 【餓え人】飢えた人。
かど 家の前の庭。小広場。農家の天日干し場。
かばち 口ごたえ。雄弁。おしゃべり。  ※「かばちをたれる・かばちをたたく」= 大言壮語する。  「かばちたれ「口達者」
かぶる (他五)噛みつく。虫などが刺す。食べ物にかぶりつく。(犬に──られる・虫が──)
かべ 【黴】かび。
かむる (他五)【被る】かぶる。(皮を──)
かもう (他五)いじめる。からかう。
かやす (他五)【返す】@こぼす。「コップの水を──」。 A裏返す。「──して縫う」 B元に戻す。C倒す。「大木を──」
かやす 【孵す】卵を孵す。
かやる
(かやれる)
(自五)こぼれる。引っくり返る。くつがえる。倒れる。
「かやれる」は(自下一)
から (接助)元々は(寒い──窓を閉めてくれ)のように、前件の事柄が後件の原因や理由を表す接続助詞だったと思われるが、当地では後件がない場合にも終助詞的に用いられる。 [用例]「(子供などに対して)ちょっと見ん間に大きゅうなって──」
※「けえ」と同じような用法だが、「けえ」には否定的なニュアンスを含むことが多いのに対して、「から」には感嘆の意が含まれることが多い。また、「けえ」は接続助詞形容詞型の「ん(ない・の方言)」と用言終止形に伴うのに対して、「から」は接続助詞の「て」に付く。[比較用例]「こんとな所にコーヒーをこぼしちょるけえ」「こんとな所にコーヒーをこぼしてから
からこぎ [魚]ハオコゼ。カサゴ目ハオコゼ科の海水魚。磯のアマモなどの海草の間に棲む。全長約7センチで鱗はほとんどない。背びれに毒のトゲがある。地域によっては「カナコギ」「カラコゲ」ともよぶ。
からすがい [生物]和名ムラサキイガイ。淡水貝のカラスガイとは異なる。セトガイよりやや小さく黒い。
がりゅうばい 【臥龍梅】余田河添地区にある梅の老樹。国指定天然記念物。室町時代のものと伝えられ、根元から四本の支幹に分かれ地を這うように伸びていることからこの名がある。
かる (他五)【借る】かりる。  ※「借りた」は「かった」といい、「買った」は「こうた」という。
かるう (他五)担ぐ。背負う。 〈類〉「かたぐ」
かわやお [植・食]サヤエンドウ。
がんがら [植]和名は不明。野山に自生し黒紫色の実は食べられる。
かんかん 【缶かん】かんから。缶詰の空き缶。 .
がんごう [幼]お化け。
かんころ [食]サツマイモの切干し。西日本に伝わる。「かんころ粉」かんころを粉にしたもの。「かんころだんご」かんころ粉を水でこねて団子にして蒸したもの。中に蒸かしたサツマイモを入れるものもある。
がんざき
(がんでき)
熊手。柄の先にクマの手のように先を曲げた竹を付けたもので、落ち葉などをかき集める道具。竹ぼうき。最近では鉄製のものもある。「がんだき」とザ行が訛ることも。
かんばれ 【寒腫れ】霜焼け。
ギース [虫]@キリギリス。広義ではバッタやイナゴも。「チョンギース」とも。 A痩せっぽち
きいな (連体)【黄いな】黄色な。黄色い。
ぎざみ [魚]和名キュウセン。ベラ科の海水魚。全長25センチ。体は細長くて側扁する。体色は、雄では青みを帯び、雌では赤みを帯びることから、それぞれアオギザ(アオベラ)・アカギザ(アカベラ)と呼ばれる。
ぎし 棚田の法面。田などの崖。岸。
きしゃない
(きしゃなあ)
(形)【汚い】汚い。ずるい。
きすい (形)@筋張っている。固い(この瓜は──ど)
きすご [魚]キス。近海にすむ、細長い筒型の小魚。食用。キス科。
ぎっちょん ぎっちょ。左ぎっちょ。
ぎっとんばっとん [幼]シーソー。シーソーのように動くさま。
きっぽ 体の傷あと。
きなる (他五)【気成る】得意になる。つけあがる。気どる。
きにょう 昨日。
ぎばる (他五)【気張る】気張る。思い切って多めの金を出す。意気込む。息む。
きびる (他五)結ぶ。くくる。束ねる。
きもやき 親不孝者。
きやい 気持ち。体調。 (──が悪い)気味が悪い。
きりばん 【切り板】まな板。
きんか
(きんかん)
(きんかあたま)
禿げ頭。また、その人。
きんごろう [植]クヌギ。※ナラを指す場合もある。
く
ぐいめ
(ぐいみ)
[植]グミの実。またはその木。熟すと赤い小さな実が生る、落葉低木。実は食べられる。[グミ科]  
くじ 小言。(──をくる)叱る。小言を言う。
くぐす くすぶる。ゴミなどを焼く。
くさす 生半可なやり方をすること。半ばでやめる。(仕事をやり──・食べ──)「くさし」で体言化する。(やりくさし・食べくさし・飲みくさし)など。
[用例]「誰かね? こねえな所にタバコを吸い──して置いちょるんは!」
くすばいい (形)くすぐったい。 「こそばいい」とも。
くだく (他五)【砕く】紙幣や硬貨を、小額のもの数枚に両替する。標準語では「崩す」
ぐつ 調子。具合。あんばい。 ※関西以西の方言。(──が悪い)着心地や履き心地が悪い。ばつが悪い。
くど かまど。へっつい。
くろくい [地]【黒杭】柳井地区の北部に位置し、伊陸地区に接する。柳北地区。昭和39年までは柳北小学校黒杭分校があった。
くろじ 青あざ。打身のために内出血して出来る青黒い痣。  →あおじ。
くんない 下さい。 「くれんさい」とも。
け
けえ (接助)ので。から。原因・理由をあらわす。[用例]「寒い──窓を閉めてくれ」
相手に対して強い決意をあらわすために終助詞的に用いることもある。 [用例]「ワシの言うことをきかんのんなら、はあ知らん──」
げー 反吐。  (──が出る)@体調が悪くて気分が悪い。A不愉快だ。「げぼ」とも。
[用例]「あねえな演技にゃ──が出るいね」
けっか 【結果】かえって。いっそ。むしろ。
けつる (他五)@足で蹴る。「まりを──」 A野菜などを油で炒める。「ける」とも。
げに 実に。なるほど。本当に。 ※実際の会話では、「それはそうと」というニュアンスで、話を代える祭に用いられることが多い。「げんと」とも。
[用例]「──、初めに話をもどすが、どうしょうかね?」
けびる (他五)上前をはねる。「給金を──」
けぶたい
(けぶたあ)
(形)【煙たい】けむたい。気詰まりで窮屈だ。「けむたあ」とも。
けぶる (自五)【煙る】けむる。  ※「煙る」古的形。各地の方言。
げる 【接尾】動詞の後に付いて、その動きを甚だしくすることを表わす。(走りゃあ──・しばきゃぁ──・やりゃぁ──)
けんちょう [食]醤油仕立ての汁物料理。大根や豆腐などを油でいため、醤油で味付けしたもの。山口県全域に伝わる郷土料理。
げんと 実に。なるほど。本当に。 ※実際の会話では、「それはそうと」というニュアンスで、話を代える際に用いられることも多い。「げに」とも。
[用例]「──、初めに話をもどすが、どうしょうかね?」
こ
こいい (形)【濃いい】濃い。
こいも 【小芋】サトイモ。 ※全国的にはサトイモの親芋についた子芋を指すが、中国地方ではサトイモをコイモという。 .
ごう [幼]競争。ごっこ。(走り──)かけっこ。(追わえ──)追いかけっこ。鬼ごっこ。
ごうがにえる 【業がにえる】腹が立つ。
こうこう たくあん。大根漬け。
こうじろ [地]【神代】旧大畠町の東部に位置する。平成17年に柳井市と合併した。旧大畠町は、大畠・神代・遠崎の3地区からなる。柳井市神代。 ※かつては岩国市由宇町(旧由宇町)の神代とは同じ神代村だったが、大畠村(当時)と旧由宇町に分割合併した。
こえる (自五)【肥える】成長する。
こがあな
(こがいな)
(連体)こんな。このような。「こんとうな」「こねえな」とも。  ⇒あがあな・そがあな・どがあな
こがいさく [地]【古開作】 1661年に築立。それ以前は海(柳井水道)だった。旧古開作村。明治38年に柳井津町・柳井村と合併し柳井町(当時)となった。  ⇒開作
こがり 【焦がり】焦げ飯。「こげ」とも。
こぎょうじ [地]【小行司】熊毛郡田布施町小行司。旧小行司村。田布施町の飛び地で、余田畑に隣接する。かつては柳北小学校や柳井中学校に通学していたので、柳井市と馴染みが深い。
こぐ (他五)【扱ぐ】こく。イネの穂などをかき落とす。  「いねこぎ」稲こき。
こぐち 入口。「はいりこぐち」とも。 .
こけつ 垢。  「こけ」とも。
こける (自下一)転ぶ。倒れる。 ※中部以西の方言。
[用例]俺は曲り角で──た、ほんの少し(井上陽水作詞「曲り角」より)
こさぐ (他五)こする。けずる。擦って削り取る。(なべ底を──)
こさえる (他下一)【拵える】拵える。作る。
こすい (形)@素早い。すばしこい。敏捷な Aずるい。
こそばいい (形)くすぐったい。 「くすばいい」とも。
ごだ ござ。  ※ザ行音がダ行音に訛る特徴の例。他に「みど」溝など
こつる (自五)咳をする。
こといし
(こといしやま)
[地]【琴石・山】標高545メートル。標高では氷室岳に譲るものの、柳井市のシンボル的な山で、校歌などにも歌われているほか、企業名や団体名に「琴」の文字を使ったものも数ある。
こねえな
(こがあな)
(連体)こんな。このような。「こがあな」「こんとうな」。  ⇒あねえな・そねえな・どねえな
こまい (形)【小まい】小さい。細かい。細い。年が少ない(幼少) ⇔大けえ
ごみ (接尾)〜ごと。〜ぐるみ。それも一緒に含めて扱うことを表わす。 [用例](海月の新メニューのホゴメバルの揚げ物は骨──食うと美味い)
こらえる (他下一)許す。
こる (他五)木を切る。
ごろうじませい 【ご覧じませい】ご覧なさい。
ごんごな
(ごんごの)
(連体)非常な。たくさんな。
[用例]昔ゃあ、柳井祭ちゅうたら、──人出でありましたいの。
こんな (代)こいつ。  ⇔あんな。 ※「どいつ」のことを「どんな」とは言わない。
こんに ここに。 ⇒あんに・そんに  ※「どんに」とは言わない。
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〈〈〈ア行へ ・ サ行へ〉〉〉

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